日本の社会全体が、ますます喫煙者に厳しくなってきていて、愛媛県や和歌山県、大阪市などが相次いで「喫煙率半減」を自治体として導入し、また、伊丹市では「絶煙宣言」まで採択され、禁煙の川柳や標語を多くの自治体や団体で募集するなど、社会の認識も完全に禁煙に傾いています。中には喫煙者にとって耳の痛い標語もあり、最近では禁煙補助剤に力を借りてでも禁煙しようとする愛煙家が増えています。

禁煙補助剤にはガムタイプと貼り薬タイプの2種類があり、両種ともタバコに変わってニコチンを体内に取り入れるものですから、タバコを吸い続けたことによって起こってしまった「ニコチンの依存症」の直接の治療薬ではありません。タバコの変りとしてニコチンを取り入れて、徐々にその量を減らして行き、最後はこれらを止めることによって禁煙を成功させるというのが禁煙補助剤です。ガムタイプはどうしてもタバコを吸いたいという「一時的な欲求」に速やかな効果があり、貼り薬はなんとなくタバコが恋しいといった時にそれを抑制する効果があります。ニコチンは苦くて刺激性が強い物質なので、ガムタイプはもちろんおいしいものではありませんし、貼り薬タイプは皮膚の弱い方には向いていません。

他には、タバコの味をわざとまずくする飴やガムやネオシーダーというタバコもあります。これは植物の樹脂成分などを原料としていて、決められた療法を守ることでタバコを吸った時にかなりまずい味になります。愛煙家にとってまずいタバコは嫌煙のきっかけになりますから効果的です。

しかし、そもそも禁煙は、本人が必要性を認識して、タバコを止める決意して実行するもので、禁煙補助剤を使用することで一番怖いのは補助剤を使っているから禁煙できると錯覚することで、禁煙補助剤は禁煙の決意を助ける「道具」に過ぎません。禁煙標語に負けない強い禁煙の決意が必要なのです。